2014年4月28日月曜日

ムーミンとグソクムシ

 日曜日、朝から家族で銀座松屋のムーミン展へ。トーベヤンソンの原画は意外なほど小さく、「芸能人の顔って、実際に見るとすごく小さいのね~」ぐらいの衝撃。吉ちゃんに「この二人はトフスランとビフスラン」「ティーティウーという名前はスナフキンに付けてもらった。ティーティって楽しそうな響きから始まって、ウーって哀しい感じで終わるのが素敵だって、ティーティウーは気に入っている」など、説明するのが楽しかった。鳥羽国際ホテルのランチョンマットの落書きが息が止まるほど素晴らしかった。
 ランチは築地まで足を伸ばし、廻るすしざんまい。ついでに本願寺へ初めて行ってみた。その後、二子玉川へ行くのに自由が丘で下車したら、改札を出て吸い込まれるように珈琲専門店へ入った。主人は「こういう店のコーヒーはめちゃくちゃうまい」と言いながら、注文したアイスカフェオレにガムシロップを最初からどくどくと注いで一気に飲みほし、「やっぱり違うなぁ~」と一言。ガムシロップの、違いのわかる男。ジュース類がなかったので、吉ちゃんもアイスカフェオレを頼んだら飲みきれなくて、別のものを飲んでいた私にくれた。同じく主人にガムシロップを大量投入されていたので「甘い!」と文句ともつかぬ感想をもらすと、「飲みたい!パパにちょうだい」と主人。「パパは太るからダメ」と吉ちゃん。すると主人は魔太郎ような目で私を睨み付けて、「ちょうだい…ちょうだい…」とつぶやき続けたので、仕方なく譲った。
 二子玉川では本日のメインイベント、高島屋の深海大図鑑展。吉ちゃんは巨大ダンゴムシのようなダイオウグソクムシのホルマリン漬けを見て嬉々としていた。高島屋の屋上は広々とした庭園になっていたので、芝生で八ちゃんを遊ばせてあげた。斜め上を指差して仁王立ちする八ちゃんは、大使を抱いているようだった。そして、何度も芝生をむしって風を読んでいた。末は博士かプロゴルファーか?
 夜は下高井戸のせい家でラーメン&餃子&ネギ飯。芦花公園で下車してアイスを買って、サザエさんがやってる時間に家に着いた。
 主人はゴールデンウィークは全て仕事なので、これが連休のレジャーの代わり。




2014年4月25日金曜日

本の家

 児童文学作家の岩崎京子先生のご自宅「本の家」へ、先月お借りした本を返しに行った。一度目は友達に連れて行ってもらったおかげで、二度目の今回、方向音痴の私は10分で着くところを30分歩いてもたどり着かない。それでも、うららかな日差しの中、迷子気分を心地良く味わっていたのだが、吉ちゃんが6冊も本を抱えてヒイヒイ言っているので、親切そうなご婦人に道を聞いた。あともうちょっとのところだった。惜しい。
 本の家では、私の母よりちょっぴり先輩かとおぼしき年代の女性スタッフが数人いて、「どこから来たの?」「赤ちゃん抱っこして歩いて来たの?よく来てくれたねえ」などと気さくに話しかけてくれた。「自力で来たのは初めて」と言うと、「ジリキ!わはははー」とウケてくれて、学校の本を一冊持って来たことに気づき思わず小声で「やっちまったな!」と言ったら、「あ!それどっかで聞いたことある!なんだっけ~?テレビで聞いたなぁ~」と盛り上げてくれ、それがとっても温かくて懐かしい感じ。子供の頃、ばあちゃんちに遊びに行ったら、親戚のおばちゃん達が集まっていて、私がどんなにぶっきらぼうにつまらないことを話しても、満面の笑みで相槌を打ってくれる、あの感じに似ていた。
 この間は岩崎先生ご本人もいらして、一緒に折り紙をして遊んでくださった。開館は毎週水曜日に二時間だけ、本はいつ返してもいい。もう四十年以上もご自宅でこんな活動をされている岩崎先生、憧れちゃうなぁ~・・・




2014年4月21日月曜日

ポポタムへ

 風木一人さんと斎藤雨梟さんのふたり展「ふしぎなトラのトランク」を、吉ちゃんと二人で目白のブックギャラリーポポタムへ見に行った。八ちゃんと主人はお留守番。吉ちゃんは小さい頃からギャラリーや美術館で行儀良く、私が帰ろうと言うまで自分なりに楽しんでくれる。ポポタムでも、芳名帳に熱心にトラの絵を書いたり、小さな椅子に座って風木さんの本を次々に読んだりして過ごしていた。風木さんの本をたくさん買った。「いっぱいいっぱい」「わーらった」「にっこりにこにこ」は、今の八ちゃんにぴったりの本。家に帰って読んであげたら目を輝かせて嬉しそうに、何度も読んでとせがんできた。寝る前には、吉ちゃんと八ちゃんに、かっこいい山口マオさんの絵の「はっぱみかん」を読んであげた。「ながいながいへびのはなし」は明日にとっておくことにした。かわいいカワシマミワコちゃんの絵の「ぼくはあやまらないぞ」は、もう持っていたので買わなかった。「青のない国」は自分一人で、電車の中と布団の中で読んだ。青い色をこんなに美しく物語る本、他にあるのかしら?「ふしぎなトラのトランク」は、吉ちゃんと八ちゃんの為書きでお二人からサインを入れてもらった。ふたり展とは関係ないけど、大好きな山元かえちゃんの「ぼうしのおとこ」と、吉ちゃんがとても欲しそうだったので「むしくいさま」というパラパラ豆本も買った。吉ちゃんはたいそう気に入って、帰りの電車でも家に帰ってからも、ずっとパラパラしていた。
    ギャラリーで偶然、たかしまてつをさん&あやさんご夫妻に会えた。たかしまさんに「吉ちゃんは小学二年生だけど、私が買ってあげないものだから、『小学一年生』という雑誌をまだ繰り返し読んでもうボロボロになっている」と話したら、「お気に入りの本があるのは素敵なこと。ボロボロになった『小学一年生』を、大切にとっておいてあげて」と言われた。私のケチな話を、あたたかい話に変えてくれるたかしまさん、ニクいぜっ☆


 翌朝、八ちゃんが自分の服が入っている箱を、誰に教わるでもなく勝手に椅子にして、ひとりで「わーらった」を読んでいた。ここは八ちゃんだけのお気に入り読書スペース。


2014年4月17日木曜日

ギャップ萌え?

    春休み、吉ちゃんは一人で飛行機に乗って徳島の祖父母の家に遊びに行った。去年の夏に続いて二回目だったので、一人旅でも全然緊張しなかったみたい。羽田でも徳島でも空港まで送迎あり、機内でも特別にサポートを受け、まあ心配ないかぁ〜・・・とはいうものの、私はまだ一人で飛行機に乗ったことがない。幼少から雲の上で一人の時間を味わっているなんて、きっとかっこいい大人になるわぁ〜
 ・・・てな親バカ妄想をふくらましていたら、先日の深夜、吉ちゃんがおもむろに起き上がったと思ったら中腰になって唸り出した。「ウンチ?ウンチならトイレ行って!」と声をかけても動こうとしない。ただの寝ぼけ?と思うや否や、ジョボジョボとオシッコを始め、まだ中腰で唸り続けている。「なーにやってんの!!ウンチも出る?早くトイレ行きなよ!」と大声で怒鳴ったら、ようやくハッと気づいてトイレに走った。布団はセーフだったけど、パンツもパジャマも捨てるより他なく、便座も大惨事だった。大泣きする八ちゃんをおんぶしながらのトイレ掃除は窮屈だわ腰は辛いわ、いつの間にか泣き止んだと思ったらトイレットペーパーを引き伸ばして遊んでいるわ・・・ほとほと地獄だった。
    一人旅ができても寝糞する男児は、かっこいい大人になれるだろうか?