2014年8月7日木曜日

アタマクルクルパーマネント

 ゆとりある暮らし…そんな夢を叶えるのは、家事の合理化。まず家事動線を見直し無駄な動きをしない。例えば、収納スペース前に障害物を置かずワンアクションで物を出し入れできるようにするとか。知識はあるけれど、実際、我が家は包丁が入っている扉は手拭いでがんじがらめにされ、トンカチが入っている引出しの取っ手は革製のゴツいベルトで締め付けられ、いちいちほどかないと出し入れ出来なくてイライラする。タンスやCD収納の前にはスツールが置いてあり、どかすのに一苦労。本棚はケチな本屋みたいに本が収納用ビニールに入っていて、自分の本なのに気軽に手に取れなくて虚しい。衣類は引出しに入っている上に洗濯ネットにも入れられ、チャック開閉のひと手間を強いられストレスが溜まる。
 すべては八ちゃんのイタズラ対策。ものすごく面倒臭いけれど、だからと言ってちょっと対策を怠ると部屋はたちまちゴミ屋敷になってしまう。テーブルによじ登って飲みかけの牛乳に布巾を入れて臭い雑巾にしてみたり、DVDデッキのトレイに三枚重ねでDVDを入れて開閉出来なくしたり、Bキャスカードを抜いて録画出来なくしたり、散々探しても見つからなかった歯磨き粉は次の日にクローゼットで発見されるわ、マウスは流し台に投げ入れられるわ、真っ白な冷蔵庫はニューヨークのグラフィティービルみたいになっちゃうわ…。
 無駄だらけの動線でヒッチャカメッチャカな部屋の中、汗だくになりながら探していたのは、猛暑日に暖房に切り替えられたエアコンのリモコンと忘れかけた夢…そう…それは、ゆとりある暮らし。