2015年1月25日日曜日

先月24日 寝る前の質問


 「団地ともお」でも四年生にもなってサンタクロースを信じていて馬鹿にされる話を見たし、町には偽物サンタばかりだし、一週間前に「水戸のおじいちゃんとおばあちゃんはクリスマスプレゼントをお金でくれたよ」と教え、T.G.I.フライデーズでランチして、ハンズで誰も持っていないようなカッコいい知恵の輪を買ってあげたのだから、小学二年生の吉ちゃんはさすがにもう信じていないと思っていた。
 ところがイブの夜、布団の中で「サンタクロースは本当にいるの?」と聞いてきた。「吉ちゃんはどう思う?」と聞くと、「いないと思う」という。でも本当にいないと思うならそんな質問はしない。まだ1%くらいは信じているのかな?それならその1%を大事にしたい。でもサンタさんに欲しいものをリクエストする手紙を書いてないし、もちろんプレゼントの準備もない。クリスマスの朝に「徳島のおじいちゃんとおばあちゃんから」と靴のプレゼントを渡そうと思っていたけれど、これをどうにかサンタクロースからということにしたい。「じゃあ、寝る前に欲しいと思ったものがもらえれば、サンタさんはいるってことじゃない?何が欲しい?」と聞くと、吉ちゃんは「広い家」というので、「それはいくらサンタさんでも運べないでしょ。何がいいだろうねえ?ジャンパーは誕生日にかっこいいのもらったし、ズボンとシャツも徳島から送ってもらったし、上履きは買ったばかりだし…」というと、「じゃ、靴!」と見事に誘導尋問に引っかかってくれた。
 翌朝、赤い運動靴の入った包みを開けた吉ちゃんに、「サンタさんに気持ちが伝わったんだね」と言ったら、「ママが夜中、買いに行ったでしょ。」とか、「夜中に宅急便が来たんでしょ」と疑いつつも、二週間前に徳島から届いて、「これは昆布」とそっけなく冷蔵庫の上に置かれていた箱だったとはバレていなかった。
 包装紙の上から新聞紙で包んで送ってくれた母に感謝!


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